中期経営計画とは
中期経営計画とは、3年から5年のスパンで作成される経営計画をいい、通常1年ごとに作成される単年度経営計画と対比される。
中期経営計画は、製品市場での戦略を立て、これらに対応するための設備や要員計画をどのようにするか、また、市場や競合相手などの将来予測を行い、自社の強みや弱みを分析して、方針や目標を決めるという計画が中心になる。
将来の予測は不可能であるという批判も理解できるが、中期経営計画では、目標を明確にし、企業の進むべき方向性を策定するという点で非常に重要である。新製品の開発、研究開発、設備投資の計画、環境の変化にどのように対応していくのか、場合によっては企業の経営構造そのものの変革を成し遂げるために策定する必要がある。そのため、単年度経営計画が部門管理者が立案・作成するのに対して、経営者自らが主体となって作成するべきものである。
◇中期経営計画の策定の手順
中期経営計画策定の手順を示せばおおむね下記の通りとなる。
@ 経営理念・ビジョンの設定・改定
A 自社の現状分析・外部環境分析
B 目標の立案
・売上目標
・利益目標
・個別目標(設備投資、研究開発、システム開発、人員計画等)
C 戦略の立案
◇中期経営計画策定上の留意点
中期経営計画は、将来の環境の変化の予測やその対応に重点がおかれるために戦略的な要素が強い。そのため、計画を立るにあたって注意する必要がある。
@ 単なる数字の羅列である。
A 表現が曖昧であったり、非常に難解である。
B 単なる願望であって実現可能性に乏しい。
C 社内の合意が得られていない。
策定にあたり、このような問題点を指摘されることが多いため、中期経営計画をうまく機能させるためには、次の点に留意する必要がある。
@ 計画に必要な情報・データ等が網羅されている。
A 社員の参加意識が高い。
B 内容が具体的で、実現可能である。
C 作成された計画が社内に周知され、単年度経営計画に連動している。
中期経営計画は、一度作成したら変更してならないものではない。
毎年、あるいは必要に応じて計画を手直しして、外部環境の変化に対応できるより良い計画を絶えず策定していくことが重要である。
次は、単年度経営計画について説明します。



